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2005年11月10日

奪われる日本 --アメリカに蹂躙される医療と保険制度

『拒否できない日本』の著者・関岡英之氏の警告リポート
2005年12月号の文藝春秋に寄稿された。

15ページにわたり、標的にされている簡保と健康保険を重点的に取り上げてその問題点を解析して、警告するリポートになっている。
忙しくてなかなか『拒否できない日本』を読み切れないお方でも15ページぐらいなら読みやすい。簡保、健康保険に限定すれば、『拒否できない日本』に書かれていない事がより突っ込んで書かれている。その一部を抜粋する。

・・・米国にとって民営化はゴールではなく、簡保を弱体化させ、分割、解体、経営破綻に追い込み、M&Aや営業譲渡などさまざまな手段を弄して簡保が擁している120兆円にのぼる資産を米国系民間保険会社に吸収させることが最終的な狙いなのである。

次は、日本の健康保険制度を切り崩そうとしている一節である。健康保険はそのまま命に直結するとても重要なライフラインだけに、全文を読めば震撼するはずだろう。5ページに渡って書かれている。

日本の医療制度に市場原理を導入し、公的医療保険を「民」すなわち米国の製薬業界、医療関連業界、そして保険業界に対して市場として開放することにほかならない。米国政府は初年度1994年以来一貫して、医薬品と医療機器分野を『 年次改革要望書 』の重点項目に位置づけているのだ。
「長生きしたければもっとカネを払え。払えない年寄りは早く死ね」。ホリエモンは「人の心はカネで買える」と言い放ったが、「人のいのちもカネで買える」時代がまさに到来するのだ。

最新のビル・トッテン氏のレターNo.703 富裕層への権力集中の道』の中に「大部分のアメリカ人が解雇、事故、病気に心配しながら生活している」様子を伝えている。クリックしてしてみてくだされ。

・・・特に中流以下の人々は、レイオフや交通事故、病気になればいつ貧困線以下の生活に転落してもおかしくない。米国人はそれを知っている。
このレターが、同じタイミングで、しかし違った視点から同じ事柄を捉えていることで、偶然とはいえ、警告と受け止めなくてはならないだろう。アメリカ人の目でみたアメリカを率直に伝えている。

「これは大変だ!」と、感じられたら『拒否できない日本』を改めて読み直せばいい。氏は丹念に資料をしらべ、淡々と事実だけを積み上げているだけだ。我々が氏の集大成を読めば自ずとその先に事態がどのように動くかはだれにでも容易に認識・判断できるものだ。すばらしい著作で、氏の努力には頭が下がる。

ほかに、氏が推奨している、東谷暁著『グローバルスタンダードの罠』、『BIS規制の罠』(日刊工業新聞社)が紹介されている。この2冊はいまだその価値を失ってないとのことである。

年次改革要望書にまつわるリンク:
   ■ 借金で浪費天国   そして破たん・・・・
   ■ 中国・貴州で数万人暴動
   ■ 井の中の蛙 ニッポン! EUには手出しができなくなったアメリカ
   ■ ついに『年次改革要望書』がでてきた  中日新聞がタブーを破った!
   ■ これでもかこれでもか   --日本を売り渡すことに罪悪感はないのか!
   ■ サンデープロジェクトが劣悪になっている   --田原御用放送局が公共電波をハイジャック
   ■ 奪われる日本   --アメリカに蹂躙される医療と保険制度
   ■ 「新聞週間に考える」を読んで   --いまの日本のメディアにジャーナリズムを求めるのはどうかしている?
   ■ 『 拒否できない日本 』   --獲物を絶対にあきらめないアメリカ!!
   ■ 公共放送というならジャーナリズムを貫け  --NHKが存在したければ政権とは縁を切れ!!
   ■ 衆院選で立ち回ったマスコミの重罪   --日本の未来に禍根を残す
   ■ 小泉政権が一番恐れていること   --国民が真実を知ってしまうことだ!
   ■ 郵政民営化に賛成か反対か   --反対したら非国民のようだ

投稿者 hal : 2005年11月10日 10:39

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