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2006年7月19日
空自が増強される 陸上自衛隊イラク撤退
撤退ではない、撤収だ! いやそうじゃない部隊・再配置だ!とアメリカ
中日新聞朝刊2006.7.18より抜粋・航空自衛隊の活動経路図
この状況をみるとアメリカがゆっている表現(部隊の再配置)のほうが的を得ています。
陸自が撤退したあと、空自が空路を増やすということは小耳に挟んでいたのですがこれほど大々的に増強するとは思ってもみませんでした。
地図上で単に直線距離を測っても今までの飛行経路(黒線)の10.7倍(赤線)にもなり、かつバクダッドまで飛んでいくとなるとその需要は一挙に増し、3機( C130輸送機 )がフル回転になるだろうと推察しています。
となると飛行総距離数は数十倍にも膨らみ、撃ち落される危険度は10倍どころの話じゃなくなり、イギリスのC130輸送機がバクダッド空港で撃墜された二の舞になりやしないかと心配されます。
着陸時は螺旋状にくるくるまわって降下するランダム・スティープ・アプローチとか、擬似の炎(フレア)を作るために火炎弾を撒いたりしてミサイルからの標的から逃れる対策はあるようですが、実際にどの程度の効果があるかはなはだ疑問です。
使う方としてはいつ飛ぶかわからないようでは使い勝手が悪く、アメリカ軍からは「乗り合いバス」のように運行してくれと要望がくるでしょう。そうなると定時運行となり、ますます狙われやすくなります。
麻生がバクダッド空港は非戦闘地域だと強弁していて、それほどゆうものですから地図上に非戦闘地域を色分けしようと思ったのですが半径5kmは点にしかならず無理でした。ようするに輸送機はまさに戦闘地域内を頻繁に行き来することになり、これで撃墜される危険性が一挙に高まります。麻生がゆってることは詭弁だということです。
また、自衛隊(実態は官邸)がイラクの人々の反感を買うことをしてくれました
読売新聞にはサラッとしか書いてありませんが(毎日新聞はもっと短い)、朝日新聞を読むと銃撃戦とあります。契約したのは地主ですから地主との契約を終わりにするのが筋で、その土地をだれに貸すかは地主が決めることなのですが、どうもそうではないようでイラク軍と自衛隊が話をつけ、すかさずイラク軍が入り込み「あとはイラク軍と地主でやってね、じゃ、バイバイ」というのがストーリーという印象です。額賀が「イラク陸軍の理解を得ている・・・」と報道されているが、「理解を得なきゃならないのはイラク軍ではなくってぇ、地主でしょう!!」 たわけたことです。
自衛隊が又貸しみたく、イラク軍の入居を許した格好になっているわけで、地主が怒るのは当たり前でしょう。その結果地主の反発をくらっていると読み取れるのですがどうなんでしょうか。イラク軍が言い寄ってきたんでしょうが、「地主と交渉してくれ!」と毅然と突っぱねるべきでした。どうみてもちゃんと返しているようにはみえませんね。
法律を知らなくても「又貸し」をしちゃいけないことぐらいわかりそうなもので、「又貸し」が許されたらいつのまにか得たいの知れないものが居座わり、しかも賃料もはらわない事態になるのは目に見えているので、日本でも法律で禁止されているのです。これはイラクでも同じでしょう。地主を無視してイラク軍と勝手に話を進めていたとしたら、あとあとまで尾を引くことになり心配です。「発電機とかカラオケとか残しておくからあとは好きに使っていいよ!」と更地に戻すこともなく引き払ってきてしまったのですが、こんなことでいいのでしょうか。きちんと地主に返していたら反発などおきるはずもないことで、これが法治国家・日本の自衛隊のやることでしょうか。
今からでも遅くないので所期の契約どおりキチンと地主に返還すべし!!
ただでさえ地元の評価が芳しくないようで、そんな状況下で不満・反発を無視して放置したら恨みに変質するやもしれません。しかし、そんなことはお構いなしにこれから本格的にイラク上空をビュンビュン飛び回るというんですから心配です。
それと撤退するときに地元ムサンナ州評議会議長らに自衛隊に対して「感謝の手紙」を書くように依頼したと陸自派遣部隊広報が認めているのですが、それに応えたのはサマワ市長だけのようで、あとは知らんぷりをされたとのことです。なにやら現地の状況を物語っているようで、さびしい限りです。だいたい、現地の人々に感謝の感情があれば誰ともなく送られてくるもので、こちらから求めようとするさもしい気持ちも理解できませんね。
中日新聞朝刊2006.7.18より抜粋
英軍機撃墜揺らぐ安全
空自バグダッド乗り入れ
政府は「非戦闘地域」
イラク南部サマワで二年半にわたり、復興支援活動を行った陸上自衛隊が撤収し、今後の日本政府のイラク支援は、クウェートを拠点に米軍や国連への輸送支援を行う航空自衛隊が主役となる。空自は、治安情勢が不安視される首都バグダッドにも乗り入れる予定だが、安全対策は大丈夫なのだろうか。(梶雅一)
Q そもそも空自はどんな活動をしているの。
A 空自はC130輸送機三機の態勢で、イラクへの人道支援物資や陸自の関連物資を、サマワに近いタリル空港に輸送してきた。現在は、陸自部隊のクウェートへの撤収を支援している。
Q なぜ、バグダッド乗り入れを始めるの。
A 陸自のサマワ撤収に難色を示していた米国を説得するため、撤収の「交換条件」との見方が大勢だ。空自の活動は陸自に比べて安全なため、政府は乗り入れを決断した。バグダッドへの米軍の物資輸送のほか、国連が拠点を設ける北部アルビルへの輸送も行う方針だ。
Q バグダッドの治安に不安はないの。
A バグダッド市内は、イスラム教スンニ派とシーア派の宗派抗争などが激しく、治安状況はイラク国内で最悪といえる。だが、空港周辺は米軍が警護を固めているため、「この五年間に半径五㌔以内での戦闘はない」(麻生太郎外相)という。このため、政府はバグダッド空港を、自衛隊が活動できる「非戦闘地域」と判断している。
Q 安全対策は本当に大丈夫なの。
A 英軍の同型機が昨年一月、バグダッド空港を離陸した直後に、武装勢力の攻撃で撃墜される事件が起きており、不安は大きい。このため、空自は各機に、砲撃を受けても燃料タンクへの引火を防ぐ装置や、地対空ミサイルを感知・警戒する装置を取り付けて安全対策を強化する方針だ。
Q 空自はいつまで活動を続けるの。
A 全面終了の見通しは立っていない。政府は十二月で期限切れになる自衛隊派遣の基本計画を延長する方針だが、来年七月には根拠法のイラク復興支援法そのものが期限切れになる。来年の通常国会で期間延長のための法改正を行う可能性が大きいが、活動の終了時期が国会審議の焦点になるのは間違いない。
朝日新聞2006年07月18日11時05分より抜粋
サマワの陸自宿営地、イラク陸軍に引き渡し
2006年07月18日11時05分
額賀防衛庁長官は17日夜(日本時間18日未明)、陸上自衛隊が撤収したイラク南部サマワの宿営地を16日付でイラク陸軍に引き渡したことを明らかにした。自衛隊が地権者に払ってきた賃借料は今後、陸軍と地権者の間で協議するという。訪問先のクウェート市内で記者団に述べた。
宿営地の跡地利用をめぐっては、宿営地を引き渡されるイラク陸軍と地権者との間で契約のトラブルが起き、銃撃戦まで発生しているが、額賀氏は引き渡しについて「イラク陸軍の理解を得ている。地権者との関係は、イラク陸軍が責任を持って対応する」と述べた。
防衛庁によると、宿営地は、陸自部隊が最後に完全にサマワを離れた16日にイラク陸軍に引き渡された。自衛隊は地権者百数十人に年約3000万円の賃借料を払ってきたため、陸軍の払う賃借料が減れば、地権者の反発がさらに強まる可能性もある。
また、撤収に伴い陸自がムサンナ州の病院で技術指導用に使っていたX線撮影装置や心電図解析装置などの医療器材は同州保健局を通じ各病院に譲渡する。陸自が宿営地警備や通訳などに雇っていた約150人のイラク人は就業証明書を発行するなどして再就職の支援をする。
読売新聞2006年7月18日10時18分より抜粋
サマワの陸自宿営地、イラク陸軍に無償譲渡…防衛長官
【クウェート=今井隆】額賀防衛長官は17日夜(日本時間18日未明)、クウェート市内のホテルで記者団と懇談し、陸上自衛隊が撤収を完了したイラク南部サマワの宿営地について、16日にイラク陸軍に無償で引き渡したことを明らかにした。
サマワ周辺の治安を担当する第10師団第2旅団が、司令部施設として使用する予定だ。
額賀長官は「宿営地は、警備上や安全確保など、いろいろな視点から作られた。その結果、陸軍で使うことになった」と述べた。
宿営地の建設費は約20億円とされる。
防衛庁は、宿営地と周辺の土地の地権者に年間計約3000万円の地代を払っていた。イラク陸軍が今後、どの程度の地代を支払うかは不透明で、一部の地権者は反発している。
また、陸自がムサンナ県の病院で技術指導用に使っていた超音波診断装置などの医療器材は県に無償譲渡した。
(2006年7月18日10時18分 読売新聞)
投稿者 hal : 2006年7月19日 00:57