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2006年11月 7日

NTT IP電話(光電話) よくわからないまま移行しているのがコワイ


中日新聞朝刊2006.11.5
予告していた記事がこれです。いま孫ソフトバンクはペテン商法だと週刊誌で叩かれていて当っている部分も多いのですが、他方NTTだってペテンとまではいかないにしても顧客が難しいことを理解できないとか知らないことをいいことに光電話・IP電話(あいぴーでんわ)を売りまくってこのざまですからどちらもどっこいどっこいだと思います。

で、IP電話を解約したのが4500件とありますが、知らないで契約した人がこんなにいたのかと思う反面、よくわからないまま移行していった人の数はこんなもんではないだろうと思います。

電話器の仕組みがよく理解されずに安易に携帯とかIP電話に流れているように感じてならないからです。
従来の電話器の原理はベルが電話を発明したときからなんら変わっていない化石みたいなものですが、しかしこれが地域の停電にはめっぽうつお~い味方になることはほとんど理解されていません。

電話も電気で動作するという当たり前といえば当たり前の話ですが、今でこそ電話機も多機能になり壁の電源コンセントから電気をとらないとまともに動作しませんが、一昔前までは電源が一切不要な電話器ばかりでした。いわゆる黒電話とかいうやつです。
ということは、地域がなんらかの停電があっても電話器だけはちゃんと使えるようになっていてそれを体験された人も多かったと思います。この仕組みはもちろんいまでも健在でして、ベルを鳴らすとか送話、受話ができるように電話局から電話線を通して電気を各電話器に送っています。この電気が停電で途切れないないように局舎内には大きな鉛蓄電池(バッテリー)が設置されています。

他方、IP電話(光電話)とか携帯がどうなっているのかみてみると、
IP電話では、NTTにも確認をしましたが光ケーブルの先には弁当箱があり、家庭とか会社などの電話器が設置される場所に置かれるのですがこれらはすべて壁のコンセントからの電源が必要です。電話局とはガラスでしか繋がっていませんので電話局からは電気を送れないのです。当然のことながら停電したら一発で動作不能です。
NTTに尋ねたら自家発電などでこのIP電話の機器類に電源が供給できれば通話はOKだろうとゆっていました。NTT側の光ファイバーの先に付く装置の電源は非常電源が一定時間は動くだろうということでした。何時間動作するかまではきちんと確認できませんでした。
携帯電話では、停電になれば近所にある2kmごとの携帯各社の送受信アンテナが同時にストップ、UPS装置(無停電電源装置)がたとえ付いていても(普及の途中)1.6kw程度のバッテリーで何時間もつのかが明らかにされていないといったお寒い状況で、消費者がこれら携帯やIP電話だけに流れていっている風潮をみると、「ちゃんとわかってて移行したんですよね」と改めて聞きたくなります。

この停電も大きな問題点ですがIP電話には今回のトラブルで発覚したサーバーがパンクしたというお粗末きわまりないレベルの仕組みだったことがわかり、しかもIPネットワークの仕組み上、不具合のあったルートを直ちに特定できない欠陥を抱えたまま掛け声だけが先行してそれにつられて「安い」だけに飛びついたユーザの安直さがモロにでた事態でした。

個人宅で、しかも電話器にそれほど役目を期待してない人にとっては今度の障害もどうでもいいことだったかもしれません。しかし、それでも火事、緊急で呼ぼうとしたときにつながらないことの恐怖をイメージすらできない人たちだったのか、それとも銅線で繋がる電話器の仕組み(メリット)がわからなかった人々だったか、あるいはその両方だったのか。ひとごとながら心配です。

ちなみに我が家では黒電話(クリーム色)は残してあり、今後もNTTが銅線を全廃するまで一回線だけは使っていこうと思っています。以下の新聞記事もそのことを知ってもらいたくて取り上げたのだろうと思います。中日新聞朝刊2006.11.5

急伸の光 経営に影
NTT西 IP電話障害
ライフライン信頼回復カギ
解約4500件、営業を自粛

 NTT西日本の光ファイバーを使ったIP電話で起きた大規模な通話障害は、解約を全社で約四千五百件(十月二十九日現在)も招き、新規の営業活動を自粛に追い込むなど、経営に深刻な影響を及ぼしている。必要な時につながるという電話としての信頼性を回復できなければ「2010年度までに全国で3000万件の回線を光ファイバーに切り替える」というNTTグループの経営戦略をも揺るがしかねない。(経済部・渡辺道彦)
■3日連続83万件
 今回の障害は十月下旬に三日間続き、NTT西管内全域で83万3000件、このうち静岡を含む東海四県で二十二万件近くの契約者に影響が出た。サーバーの処理能力の不足などが主な原因。
苦情電話が殺到したため、NTT西は障害発生三日目にIP電話の不具合に対応するフリーダイヤルを急きょ開設した。
 同社名古屋支店が管轄する愛知県内でも、法人を中心に従来の加入電話に戻す動きが目立っている。主な契約先に営業担当者を派遣し、利用継続を要請しているが、「今後もどれだけ解約が出てくるのか分からない」と頭を抱える。
 週末を中心とした家電量販店での営業活動も自粛せざるを得なくなった。同支店の営業責任者は「IP電話を前面に打ち出すセールスはまだできないが、この三連休から徐々に再開していきたい」と話す。
 NTT西と同様に東海四県で光タイプのIP電話サービスを提供する中部電力子会社の中部テレコミュニケーション(名古屋市)も今回の障害に関して「営業面でどう影響してくるのか分からない」(営業担当者)と懸念する。
■光一本化裏目に
 光タイプのIP電話は従来の加入電話から切り替えれば同じ電話番号を引き続き使うことができるのが特徴だ。NTT西の個人向けサービスの基本料金は525円、通話料金は全国一律で3分8.4円と加入電話に比べて安い。利用者のほとんどは、これまでの加入電話の使用をやめてしまう。
 これに対して、従来の電話回線を活用してデータをやりとりする非対称デジタル加入者線(ADSL)タイプのIP電話は、「050」で始まる特殊な電話番号を割り振られることもあって、加入電話を残す利用者が多い。この場合、IP電話がシステム障害を起こしても通話は可能だ。
 監督官庁の総務省東海総合通信局は「光タイプのIP電話が障害を起こせば、携帯電話のほかに代替通信手段はない。救急車を呼びたい時に使えなかったら人命にかかわり、ライフラインとしての役割を果たせない」と、今回の障害の深刻さを指摘する。
■安さよりも品質
 ADSLタイプの普及が頭打ちになってきたのに対し、昨年登場した光タイプは急速に利用者を増やしている。NTT西は昨年五月に愛知県内で個人向けサービスをスタート。中小企業向けや大企業向けのサービスもその後始まり、東海四県では九月末で二十一万七千九百件と、半年前の二・三倍になった。
 中部テレコミュニケーションの光タイプIP電話の契約数も九月末で一万六千件と半年前の三・二倍に伸びたⅧ今後はネット通信を延理するサーバーの能力を現在の三倍以上に引き上げる。NTT西の障害を受け、「ライフラインを提供する事業者としてさらにきめ細かく技術的確認をする必要があると気を引き締める。
報通信を専門とするシンクタンク、-情報通信総合研究所(東京)の野口正人上席主任研究員は「電話サービスの価格競争は必要だが、あまりに突き詰めるとライフラインとしての信頼性がないがしろにされてしまう。

利用者は価格だけでなく品質にももっと目を向けるべきだ」と提言する。
IP電話
 インターネット・プロトコル(IP)と呼ばれるインターネットの通信技術を利用した通話方式。従来の加入電話に比べて低価格で通話でき、企業や家庭に普及しつつある。同じ接続業者内なら通話無料の場合も。サーバーで通話を集中管理しているため、1カ所でトラブルが起こると被害範囲が広域にわたる。光方式では、今年3月にNTT西日本で39万件、5月に関西電力子会社で22万件、9月にNTT東日本で80万件に影響する通話障害が起きた。
 料金の安さをアピールする光タイプ IP電話の各社パンフレット
光電話はまだ信頼性がない?
 

投稿者 hal : 2006年11月 7日 00:56

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