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2009年11月16日

諸悪の根源にメスを  ~借金王・財務省

下図のように、個人向けに売ろうとしている国債が売れずに困っているという話です。

・・・ 個人向け国債の販売額と利率 ・・・

固定金利の変遷(5年物の金利)と販売額 2006年度~
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国債全体の中では小さな額ですが、そうかといって見過ごすことはできないものです。なんせ国債には自転車操業というかネズミ講みたいな側面があり、それこそ未来永劫、新規会員を加入させていかないと仕組みそのものが破たんしてしまうように、国債においても誰か(機関投資家、個人投資家など)が新規に買い続けてくれないかぎり破たんしてしまう点においては同じです。ですから、たとえ小さな額だとしても凋落動向は軽く見ることはできないはずです。
そもそもが機関投資家に偏重させるリスクを回避させるために「個人でも買える国債」を作ったわけですから、たとえ少額だとしてもその大本の政策が揺らぐことになり、ただごとではないはずです。
「個人向け国債のウエートはごくわずか(4.6%)で、国債消化に支障はない」と財務省はゆってますが、問題の本質はそこじゃないんですけど。



下図のように、これまでの借金の返済とその利払いだけでも20.9兆円(赤色部分)が消えてなくなり、新たに25.4兆円分を発行しても新規に使えるのはたった4.4兆円だけで、大半が消えてしまう火の車になっていることがわかります。新規に買ってくれる額が少なくなったら、借金の返済とその利払いが捻出できなくなってしまう危機が表面化することになるわけです。
・・・ 国債の新規発行額内訳 ・・・
国債の新規発行額内訳kokusai07.gif
2007年1月

金利が下がってきて魅力がなくなってきたことが一番の要因でしょうが、それはそれとして、「新規に買ってくれる人が仕組みを支える」という国債の実態に、いい加減にメスを入れないとヤバイ、と危惧するわけです。
以前も売れなかったことがありました。その後、ウォッチしてなかったですが近年の凋落ぶりは看過できないです。財務省は本質が露呈しないように振る舞っていると見ているのですが、国民もこの借金については気が付き始めていることでもあり、政策課題に載せないといけない時期にきていると借金王・財務省には苦言を呈したいです。
善意の国民が泣くようなことがあったらいけませんから。

「1.1兆円の減額分は機関投資家向けの国債に振り向けると財務省がゆったって、機関投資家だってこの先、ありガネはたいて買い続けることなんか到底不可能なことです。なぜなら国債に突っ込める資金はそれぞれで限度があり、ない袖は振れなくなる時が来るからです。遠~い先の話ではない。

蛇足:
ときどき、資産と負債という専門用語をだしてきて、資産の方が大きいからなんら問題ない、もっと借金を増やせという論調を見聞きします。静的にその点だけを見ればそれはそれで間違いではないです。が、しかし、
本質はそこではなくて、その仕組みを支えている新規購入者がいなくなれば破たんしてしまうということに言及しないことの不十分さを感じてしまいます。

よくある例
例)日本の資産は約700兆円、負債に当たる国債残高は約500兆円として
日本という人が7000万円の土地付一戸建てをもっていて、5000万円の住宅ローンが残っているというような例を挙げて説明しています。
そしてプライマリーバランスの黒字化を目指してプラスになった部分で借金をコツコツ返しくというような説明です。もちろんそれはそれで算数の問題として誤りではないわけです。
しかし、現実は新規購入者がいて、そのお金を目当てにして他の人や機関投資家の利息や償還分を払っている歴然とした事実があり、上記のように全額返し終わるまでに破たんしてしまうかもしれない潜在的な問題があることに触れていないのは、説明としては不十分です。
返し終わるまでに破たんしたら元も子もないという視点が欠落していては説得力を持たないと思うわけです。現にその危うさが見え始めているので、いつまでも都合のいい解釈で済ますことはもはやできなくなってきていることに目を背けることは、現実的とはいえないのではないでしょうか。

で、ウルフルズが乗りに乗った曲で簡潔にまとめてくれていますw。

貸した金 返せよ  貸した金 返せよ・・・♪♪

・・・ ウルフルズ - 借金大王 ・・・
クリック ↓ でYoutubeを開く  ウルフルズ - 借金大王

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1994年8月31日にリリースしたウルフルズ4枚目のシングル「借金大王」

友だちは みんながみんな お前に金を貸すために
背広着たり 机にしがみついたり ヘコヘコしたり
してるわけじゃないんだぜ お前はそれ わかってんのか
わかってねーって そやってねだって また持ってくのか
いいかげんにしろ 借金大王
エンガチョ寸前 とどめをみまうぜ!

貸した金 返せよ 貸した金 返せよ
あした 金 返せよ おう! 貸した金 はした金なんでしょ

せっかく稼いだ金持ってトンヅラ お前はきりなし
文なし 宿なし ナシつけた女 数限りなし
だけどまー それでまー よく続くよ どーしたもんだよ
昔は一本筋の通ったイイ男だったのに
よーく考えなおせよ 借金大王
変わるなら今だ そのきっかけにまず

貸した金 返せよ 貸した金 返せよ
あした 金 返せよ おう! 貸した金 はした金なんでしょ
(ほんとに借金 借金! ギター)

この調子で様子を見ていていいのか こっちがハラハラしちまう
でもよー あいつは借金大王 同情してたら
損する! つけあがる! 入り浸たる! Uh...

わかってるんだか ねーんだか 言ってるオイラもオイラだ
ムカつくあいつを嫌いになれない どーすりゃいーんだ
金ならまだしも オレの妹にツバつけるなんて
許せねーはずなんだけど しゃーねえ これが青春だ!

いいってことよ 大目にみるよ
全部忘れてやるから そのかわり今すぐ 全額

貸した金 返せよ 今すぐに 返せよ
さっさと 返せよ おう! 貸した金 はした金じゃねえぞ

さっさとしねえと 金も友達も消えてなくなるぞ!!

・・・ 個人向け国債:人気が急落...低金利影響、発行額最低に ・・・
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個人向け国債:人気が急落...低金利影響、発行額最低に

http://mainichi.jp/life/money/news/20091105k0000m020122000c.html

 国債の投資家の幅を広げようと、財務省が03年から販売している個人向け国債の人気が急落している。世界的な経済危機に伴う金融緩和で金利が急落しているためで、09年度の発行額は販売開始以来、最低になる見通し。税収の落ち込みで、09年度の新規国債発行額が初めて50兆円を上回る可能性が高い中、財務省は個人向けの新商品を準備するなど打開策を模索するが、金利が上がらない以上、個人投資家を引きつけるのは難しそうだ。【寺田剛】

 ある大手金融機関は、国債の購入額に応じて商品券を贈るキャンペーンを10月から取りやめた。少しでも高い利回りを求める投資家が多いため、主力商品はここ1、2年で新興国債券の投資信託などに移った。「変動金利の10年国債を購入した投資家は、金利が年々減ることを実感しており、買い増す意欲がわかない」と苦しい表情を浮かべる。

 個人向け国債は、ピークの05年度には年間7.2兆円が販売されたが、財務省は先月30日、09年度の個人向け国債の発行予定額を、当初の2.4兆円から1.3兆円に減らした。個人向け国債は、毎年4・7・10・1月の年4回発行する。今年度は3回の販売が終わった段階で、販売額が目標の約6割にとどまり、減額を余儀なくされた。1.1兆円の減額分は機関投資家向けの国債に振り向ける。

 販売不振は、金融緩和による金利の低下で貯蓄商品として魅力が乏しくなっているためだ。個人向け国債は金利変動型の10年債と金利固定型の5年債の2種類あるが、主力の5年債の10月発行分の適用利率は前回(7月発行分)より0.22ポイント低い0.6%と過去最低。ピーク時(07年7月発行分の1.5%)の半分以下しかない。

 個人国債の発行残高は今年9月末で27.7兆円。591.9兆円の国債発行残高(09年度予算ベース)の4.6%を占める。今回の減額について財務省は、「個人向け国債のウエートはごくわずかで、国債消化に支障はない」と話すが、個人投資家を増やし、投資家層の多様化を図ることは、将来も安定的に国債を消化するためには欠かせない条件だ。

 財務省は個人向けの新商品として、「固定金利3年債」を来年7月にも発行する準備を進めている。5年満期でも長いと感じる個人投資家に配慮したが、「低金利のままでは、販売の起爆剤にはならない」(別の金融機関)と、反応は冷ややかだ。

毎日新聞 2009年11月5日 0時35分


3年満期の個人向け国債を発売 財務省、来年7月めど

http://www.asahi.com/business/update/0624/TKY200906240340.html?ref=rss
2009年6月24日21時49分

 財務省は24日、販売が低迷している個人向け国債について、3年満期の新商品を来年7月をめどに発行すると発表した。現在の5年満期と10年満期に比べ買いやすい商品をそろえることで個人投資家を呼び込み、景気対策をまかなうために続く巨額の国債発行を安定的に進めたい考えだ。

 現行の5年物と10年物は年4回発行だが、3年物は毎月発行。1万円から買える。満期まで保有すれば元本が保証され、発行から1年たてば1年分の利子を差し引いた金額で中途での換金もできる。金利は市場動向を見て決める固定型で、現状なら年0.4%程度という。

 国債の過半数は金融機関が保有しており、経済情勢しだいで一斉に売却されて価値が急落しかねない。個人向け国債は投資家層拡大で相場の急激な変動を和らげようと03年に導入。当時は銀行預金の金利がゼロに近かったこともあって需要が強く、2~3%だった個人投資家の保有比率は5%程度に上昇している。

 ただし、ピークだった05年4月分の発行額(2兆3374億円)と比べて、今年4月分は3208億円と7分の1程度。07年夏からの金融市場の混乱で、「安全資産」である国債に資金が流入して金利が下がると人気が低迷、発行額は低迷している。

 先進国で最悪水準にある国債の発行残高は約592兆円(09年度末見込み)に達し、拡大が続く。財務省にとって「安定消化」は急務だ。売れ行きは金利次第との側面はあるものの、みずほ証券の高田創チーフストラテジストは「個人投資家にとっても選択肢が広がるので、一定のニーズは期待できるだろう」と話す。(生田大介)




投稿者 hal : 2009年11月16日 07:10

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