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2010年4月10日

最良証拠主義をさらす ~世界の記者たちの心を揺さぶるために

 
     ニッポンの常識は、世界の非常識

2010年4月13日(火) 12:00--14: 00、特派員協会での記者会見は絶好のチャンスです。
いや、そのチャンスを生かさなければいままで何をやってきたのかということです。

世界の名だたるメディアの目の前で「高知白バイ事件」を訴えることができる夢のような話です。



  ◇Kataoka, Senba & Takahashi, "Police Bike Incedent" and "Police Back Door Money" --> こちら

・・・ 片岡、仙波、高橋、「白バイ事故」と「警察の裏金」 ・・・
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二度と無いかもしれない大舞台です。時間は限られていますが、列席の記者たちの心を驚かそうじゃありませんか。

漠然といろいろ考えていました。
いつもそうですが、私の場合、考えがまとまるのは明け方のレム睡眠の時です。
記憶の定着は寝ている時だそうです。
で、寝覚める直前のレム睡眠の時にストーリーがつながります。いままでモヤモヤしていたものが体はまったく動かないですが、あ~だこ~だ言いながら脳みそが会話しているのが分かります。その過程で明確なストーリーに仕上がっていきます。

後にも先にも最大の目的は再審の扉を開けることです。ここ一点に、尽きます。
再審が叶った重大事件を調べてわかったことは、どの証拠で有罪になり、それがどう覆されたかが最大のポイントになるということです。その決め手となった証拠が覆されてはじめて無罪になっているという事実です。

周辺の状況証拠も勿論大事です。何万の署名もあった方がいいです。それで全国ネットのテレビが動いてくれるなら是非お願いしたいです。が、現実には全国ネットも一部だけ、全国紙も取り上げないし今後も期待出来ないとなれば、署名をいくら集めようが肝心の有罪の決め手となった証拠を覆すものが提出できなければ全て蹴られてしまいます。周辺の新証拠だって同じことだと懸念されます。

このことの是非について、いいも悪いもありません。これがニッポンの裁判の現実だからです。ですからこれを甘んじて受けとめ、これを前提にして行動しなければ話にならないということです。法律を変え、仕組を変えるには時間がかかり、とても間に合わないからです。

ニッポンの裁判が腐っているのをただ嘆いてもしょうがありません。
白鳥決定で画期的な判断がありましたが、その後は重大事件において再審の扉は閉じられたままです。
足利事件のようにテレビ・新聞が大々的に取り上げ、誰もが知る状況になり、かつ合理的な理由で裁判がデタラメだったと知られるようになってやっとこさ再審の扉が開いた事例はありましたが、極めて稀なケースです。「再審なんかやらせない」というのが裁判の現場だから、です。

折角の白鳥決定が死んだままになっています。というのはこの決定を機に検察が反転攻勢を仕掛け、最高裁も含め裁判所がそれに屈したままになっているからだと分析されています。力関係で負けているのが最大の理由だ、という理解です。

中日新聞2010年4月9日

・・・
 再審は、有罪判決が確定しても「無罪や刑の減軽を認めるべき明らかな証拠」があれば請求できる。
 最高裁は一九七五年、白鳥事件をめぐる再審請求の特別抗告審決定で「『疑わしいときは被告人の利益に』という刑事裁判の鉄則は再審請求の判断にも適用される」と判示。財田川など四事件で死刑囚の再審が認められ、いずれも無罪が確定した。だがその後、死刑囚の再審は途絶えた。再審開始は「開かずの扉」とも呼ばれた。
 再審に詳しい名城大法学部教授の加藤克佳(刑事訴訟法)が分析する。
「裁判官は、確定判決を『いったん片づいた事件』として、覆すことへの抵抗感が強い。足利のように無実が明らかで世間に合理的な説明がつく事件以外、基本的に再審を認めない」。白鳥決定が有名無実化しているとみる。

名張毒ぶどう酒事件 扉は開くか

 足利事件で菅家利和(六三)に「犯人でないことは明白」と無罪を告げた再審判決から一夜明けた三月二十七日。名張毒ぶとう酒事件が起きた三重県名張市で、毎年恒例となった死刑囚奥西勝(八四)の支援集会が開かれていた。「次は名張だ」。第七次再審請求をめぐる最高裁決定が近いとされ、過去最多の参加者で熟を帯びる会場。その中で、砂野道男(五九)は冷静だった。「DNAの再鑑定で有罪の物証がはっきり崩れた足利とは違う」。三十年以上も奥西の支援に携わり、再審への壁の高さを痛感していた。
 差し戻し決定はその九日後だった。奥西側は、最高裁がみずから再審開始決定を出す「自判」を期待した。だが刑事事件の再審請求で、最高裁が自判した前例はない。
 再審は、有罪判決が確定しても「無罪や刑の減軽を認めるべき明らかな証拠」があれば請求できる。
 最高裁は一九七五年、白鳥事件をめぐる再審請求の特別抗告審決定で「『疑わしいときは被告人の利益に』という刑事裁判の鉄則は再審請求の判断にも適用される」と判示。財田川など四事件で死刑囚の再審が認められ、いずれも無罪が確定した。だがその後、死刑囚の再審は途絶えた。再審開始は「開かずの扉」とも呼ばれた。
 再審に詳しい名城大法学部教授の加藤克佳(刑事訴訟法)が分析する。
「裁判官は、確定判決を『いったん片づいた事件』として、覆すことへの抵抗感が強い。足利のように無実が明らかで世間に合理的な説明がつく事件以外、基本的に再審を認めない」。白鳥決定が有名無実化しているとみる。
 差し戻し理由を「事実が解明されていない」と示した最高裁決定。加藤は「ならば非公開の差し戻し審でなく、開始決定をして公開の再審公判で決着をつけるべきだ。結論の先延ばしでしかない」と批判する。
 前進か後退か-。
最高裁決定をどう読み解くべきか、評価は割れる。弁護団事務局長の平松清志(五七)は「再審開始に向けた決定ではない」と楽観論を戒めた。再審への扉が、時間的に遠のいただけでなく、狭まったとみる向きさえある。
 とりわけ注目されるのは、弁護団が出した五つの新証拠に対する評価。
最高裁は「毒物がニッカリンTでない可能性」について再鑑定を求める一方、ぶどう酒の開栓方法の矛盾など残る四つを「『無罪を言い渡すべき明らかな証拠』に当たらない」と断定した。上級審の判断は下級審を拘束する。この裁判所法の規定を踏まえ、ある専門家は「弁護団が一点突破を迫られた」と決定書を読んだ。
 第一次請求から三十七年間、独房で再審を求め続けてきた奥西。扉の向こうに、どんな景色を思い描いているのだろう。
      (敬称略)
「足利と違う」楽観戒め
再審の道再鑑定頼み
奥西勝死刑囚が支援者にあてた手紙。足利事件をめぐる再審開始決定を受け、「私も同じ再審を」とつづられている


前置きが長くなってしまいましたがこれからが本題です。
で、外国特派員協会の記者たちを前に、事件の概要を説明しオカシナ点も強調しても「ふ~ん」で終わってしまいそうです。彼らがもっている常識とは違うことがニッポンでは当たり前に、平然と行われているという現実をぶつけないと彼らの心は動かないだろうと見ています。
これが今朝明け方、レム睡眠の時にまとまった考えでした。



それは「最良証拠主義」です。
証拠は全部だす。これは世界の常識です。
証拠が隠されるだとか、ひとつでも出てこない裁判があったら、それこそが大問題になる世界の常識です。

この「最良証拠主義」問題を記者達にぶつけたら「コイツ、なにゆってるのか」と一瞬では理解してもらえないかもしれません。なかには事情を知っている記者もいるかもしれませんが。
それでも少し説明すれば、「なに、それっ!?」と食いついてくる記者がでてくると見ています。彼らにすればあり得ないことであり、常識の外のことであるからです。

「徳島ラジオ商殺し事件」もそう、「布川事件」もそうでした。
冤罪事件では決まってでてくる検察の証拠隠しです。いくらでもあります。これら検察が最も重要な証拠を隠していた事件を少し説明すれば「最良証拠主義」がどういうものかはすぐに理解できるはずです。

  ■ 「最良証拠主義」 --> 有罪率99.9% こんな裁判所はいらない! 元凶の最高裁 --> こちら
  ■ 布川事件 ~「検察官は不利な証拠を隠したまま平然と特別抗告した。」 --> こちら
  ■ もう一度国会で質問してもらおう ~高知白バイ事件 --> こちら

ここまでくれば、いよいよ「高知白バイ事件」の最重要証拠の出番です。この2つは出したいですね。

  ◇ネガフィルム一式(一片たりとて開示されてない。警察が複製してない、一切いじってないオリジナルもの)
  ◇法廷に出されていない一通の供述調書(一人の生徒の調書。裁判に出されず行方しらずのままにされている)

これら2つの話が出てくれば、スピーチのあとに続く「Q&A」の時間につながると思います。
  「そんなことがニッポンでおこなわれているのかぁ、ほんとかよ!」って。

ここまでくればしめたものです。
ドーパミンが出まくった記者はジャーナリズム魂に火が付き、裏をとるべく取材をはじめると期待されます。そして記事にしてくれると。

実は民主党がニッポンの司法を世界標準にもっていこうとマニフェストで掲げていることをご存知でしたでしょうか。その一つが「可視化」です。そしてもう一つが「証拠開示徹底による冤罪防止」です。

民主党がマニフェスト・政策INDEX2009を発表し、その中で、今後の刑事裁判に直接影響を与えるとても重要な刑事訴訟法を改正することを盛り込んでいます。 --> こちらから

取り調べの可視化、証拠開示徹底による冤罪防止

警察、検察等での被疑者取り調べの全過程についてビデオ録画等による可視化を図り、公正で透明性の高い刑事司法への改革を行います。

最近、富山氷見事件や志布志事件、足利事件などの冤罪事件が相次いで明らかになりましたが、最大の問題は密室での取り調べです。取り調べでの自白の強要による冤罪を防止するため、
(1)裁判で自白の任意性について争いになった際に検証できるよう、取り調べの全過程を録音・録画することを捜査当局に義務付ける
(2)刑事裁判での証拠開示の徹底を図るため、検察官手持ち証拠の一覧表の作成・開示を義務付ける――等を内容とする刑事訴訟法改正を実現します。



この法案の趣旨を確かめるべく、民主党細川律夫議員事務所に直接問い合わせしました。細川議員は高知県吾川郡のご出身で片岡さんと同郷ということもあり、また2008年4月11日衆議院法務委員会で、「愛媛白バイ事故と高知白バイ事故」について質問して下さいました。その時のテレビ画面の接写ビデオがYoutubeにアップされています。

確認したかったことは、「最良証拠主義」が念頭にあるか?」ということです。
事務所の秘書のお方は事件のことを詳細に、正確に把握されていると理解しました。隠されているネガのことも供述調書のことも勿論承知されていました。
ニッポンでは「最良証拠主義」が横行していて、冤罪事件では証拠が隠されていることがその原因であるが?と問いかけると「そうだ」とのことでした。そして、欧米では検察が証拠をすべて出すのは当たり前であり、出さなければそれが問題となるとの説明でした。
   ■ 最良証拠主義の欠陥 --> こちら

まだ法案の細部まで煮詰まっていないが、主旨として「全部だせ」ということだそうです。具体的には「証拠のリスト」が義務づけられ、弁護側からそのリストの中身を見たいと要求があって裁判長が認めたら開示しなければならないという仕組みを想定しているとのことです。
この法案が議員立法になるかどうか、法制審議会で審議されるとしても6か月をめどにしているとのことです。

これら2つを忌み嫌っているのがなにを隠そう「検察」です。これが実現してしまったら彼らの無能ぶりとインチキが世間に知られてしまい、検察自身が事業仕分けの対象にされてしまうことはあきらかであり、彼らだってそのぐらいなことは理解しているはずです。

そして彼らがやったことは、検察人事を国会が掌握することを打ち出した小沢を狙い撃ちすることでした。またこれら法案が実現しないように徹底的に小沢・鳩山・民主を叩くことでした。
その結果、支持率が大きく落ち込みました。あってはならないことですが、検察の狙い通りに進んでいます。

喉元に刃物を突きつけられ脅されてしまっている小沢・鳩山両人はすっかりおとなしくなり、上に挙げたマニュフェストもどうなったのか、さっぱり聞こえてきません。
ほんとうならもう法制審議会にかかっていい頃なんです。

最後に著書のご紹介です。
山下洋平著『あの時、バスは止まっていた』第五章の中、「葬り去られた調書」に最良証拠主義がでてきます。 P.171
この節「葬り去られた調書」P.167~というのは、上で述べた◇行方が不明にされている一通の供述調書のことです。丁寧に説明されています。
事件を知るには最適の一冊です。時系列で構成されていて、著者が事件を追った700日の記録です。お薦めします。

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投稿者 hal : 2010年4月10日 05:43

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