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2010年4月14日

再審結論、数年先か ~名張毒ぶどう酒事件 差し戻し審


再審にしろ、差し戻し審にしろこういう具体的な事件がないと、
一般のひとがそれを知る機会はなかなかないと思います。
専門的過ぎる内容ですが、
でもそれがいつ自分に降りかかってくるか分からないということを
2つのありふれた交通事故で身につまされたのではないでしょうか。

「愛媛白バイ事件」、「高知白バイ事件」です。

昨日13日、外国特派員協会で「高知白バイ事件」について記者会見があり、
録画ビデオがアップされています。
テレビ・新聞は無視、じぇったいに伝えない記者会見w。

 ◇ 警察の裏金と捏造された高知白バイ事件は権力犯罪だ! --> こちら

両事件とも進行中であり、とてもホットですが、
他の冤罪事件と決定的に違うのは警察自身が当事者になっていて、
その負わなければならない責任を一市民の方に擦り付けた同じ構図になっていることに注目です。

警察自身が社会秩序を乱し、法に背くことを平然とやっています。
県警や通達を出している国は事実の発覚を恐れるがため、
防波堤の役目を押し付けられた裁判所を逃げ回らせ、
権力側(県警や国)に責任が及ばないように必至なのがミエミエです。
教科書などに司法独立などと世迷い言が書かれていたりするわけですが、
現実の力関係は独立どころか、

 警察≫検察≫裁判所

と理解しています。この考えにたどり着いたのは1年も前のこのエントリーでした。

 ■ まずは外堀を埋めてゆく --> こちら

この相関でみてみると、
実際にそれぞれの現場で起きていることの説明がすんなりと理解できるから不思議です。
ですから裁判所に押し付けられるのは、必然といえるわけです。

今はかろうじて真実が隠されてますが、
実はすでに割れていて早晩それら重要証拠が表にでてくると見ています。
出てきたらその時点で事件はお終いです。
なんにんかが刑務所に入るという単純な事件です。

このように劣化し、腐敗した警察・検察・裁判所の実態を危ないと見ている人は多く、
民主党はその一つの対策として有効な改正などをマニフェストに掲げています。
「民主党のマニフェストなり指針に警察・司法改革なんてありますか」という質問があるようですが、
まずはちゃんと調べてそして理解してからね、ということです。

前置きが長くなってしまいましたが本題です。
「名張毒ぶどう酒事件」の場合は「残された時間が短い」という大問題があり、
悠長なことをやってられないという制限があります。
毒物に限定する作戦(最高裁が出してきた決定)に乗ってしまうとそれで逃げられてしまう虞が多分にあり、
他の周辺証拠4つについても絡める必要がありそうです。
でもそうなると時間がかかりすぎ、残された時間との兼ね合いもあり・・・、
ジレンマとなっています。
中日新聞2010年4月13日

・・・・・
 差し戻し審は、最高裁から裁判記録が届いてから始まる。審理を担当する裁判官はまず記録を読み込んだ後、検察側、弁護側との三者協議で審理計画を立てる。ある裁判官は「双方にどういう鑑定を行うべきか聞いた上で、高裁が公平、中立な専門家に再鑑定を依頼し、判断することになるのでは」とみる。
 ただ、弁護側が示した五つの新証拠のうち「毒物がニッカリンTでない可能性」を除く四つを「『無罪を言い渡すべき明らかな証拠』に当たらない」と一蹴した最高裁決定について、弁護側は差し戻し審で反論する構えだ。
 論点が多岐にわたれば審理の長期化は避けられないが、弁護団の一人は「毒物だけの議論に寄り掛かった場合、毒物で白黒つかないと手足を縛られてしまう」と懸念する。
 差し戻し審で結果が出ても、退けられた方が最高裁に特別抗告する可能性が高い。さらに再審が決まったとしても検察側は事実関係を争うとみられ、再審判決までのハードルは少なくない。

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名張毒ぶどう酒差し戻し審

再審結論数年先か

迅速審理めざすも論点多く

 名張毒ぶどう酒事件で、奥西勝死刑囚(八四)の第七次再審請求について最高裁が名古屋高裁に審理を差し戻したことで、裁判をやり直すかどうかの結論は数年先になる可能性が高まっている。弁護団は最高裁に退けられた証拠についても差し戻し審で争うとみられるが、奥西死刑囚の高齢を考慮し「審理を長引かせるわけにはいかない」と板挟みに苦悩する。
 死刑囚の再審請求で最高裁が審理を差し戻したのは、財田川事件以来三十三年ぶり。
 財田川事件は、香川県財田村(現三豊市)で起きた強盗殺人事件。確定死刑囚の再審請求に対し最高裁は一九七六年、「自白に矛盾がある」として高松地裁に審理を差し戻し、同地裁で再審開始が決定。再審で無罪が確定したのは、差し戻しから七年半後だった。
 名張事件の差し戻し審は、奥西死刑囚が犯行に使ったと自白した農薬「ニッカリンT」と、事件現場に残されたぶどう酒から検出された毒物が一致するかどうかの鑑定が焦点。最高裁は決定の補足意見で、証拠調べについて「必要最小限の範囲に限り効率よく」とくぎを刺し、迅速な審理を求めた。
 差し戻し審は、最高裁から裁判記録が届いてから始まる。審理を担当する裁判官はまず記録を読み込んだ後、検察側、弁護側との三者協議で審理計画を立てる。ある裁判官は「双方にどういう鑑定を行うべきか聞いた上で、高裁が公平、中立な専門家に再鑑定を依頼し、判断することになるのでは」とみる。
 ただ、弁護側が示した五つの新証拠のうち「毒物がニッカリンTでない可能性」を除く四つを「『無罪を言い渡すべき明らかな証拠』に当たらない」と一蹴した最高裁決定について、弁護側は差し戻し審で反論する構えだ。
 論点が多岐にわたれば審理の長期化は避けられないが、弁護団の一人は「毒物だけの議論に寄り掛かった場合、毒物で白黒つかないと手足を縛られてしまう」と懸念する。
 差し戻し審で結果が出ても、退けられた方が最高裁に特別抗告する可能性が高い。さらに再審が決まったとしても検察側は事実関係を争うとみられ、再審判決までのハードルは少なくない。

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投稿者 hal : 2010年4月14日 05:08

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