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2010年7月31日

【 布川事件 】早期無罪へ ~録音テープの切り貼りなど13ヵ所


  ● 警察官による証拠捏造
      録音を中断して再開したり、テープをカットしてつなぎ合わせたりした部分が十三カ所
  ● デタラメな証拠を見抜けなかった検察と裁判所の劣化が激しい


高知白バイ事件を彷彿とさせる布川事件です。

こんどの水戸地裁土浦支部・神田大助裁判長が下した判断は実に適確でした。
検察側が申請していた被害者の首に巻かれた下着などは保管状態が悪く、取り調べの際などに二人の唾液などが混入した可能性が排除できない以上、これらのDNA鑑定を行うことは合理性を欠くとして、DNA型鑑定を裁判所が却下したことは実に適確な判断でした。

今朝の一面トップです。

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布川事件 録音テープ 編集13カ所
桜井さん、杉山さん 自白偏重に警鐘

 「無罪判決が目の前に来た」。「布川事件」の再審第二回公判で三十日、検察側が有罪立証の切り札としていたDNA型鑑定を実施しないことが決定。桜井昌司さん(六三)と杉山卓男さん(六三)は閉廷後の記者会見で、笑顔を見せた。法廷では、編集の跡があるとされる取り調べの録音テープが再生され、二人は「自白を簡単に有罪の証拠としてはいけない」と訴えた。=①面参照
 「どんなふうにして首絞めたの?」
 「両手で、です」
 法廷で再生されたテープは、桜井さんが窃盗容疑で逮捕された一週間後の一九六七年十月十七日に、桜井さんを取り調べた茨城県警の警察官が録音した。
被害者の男性の殺害状況などを供述した内容になっている。
 弁護側は、音声分析の専門家にテープの鑑定を依頼。音声データを各周波数ごとに分解し、音声とノイズの異常な変化を調べた。
 鑑定によれば、録音を中断して再開したり、テープをカットしてつなぎ合わせたりした部分が十三カ所に上った。当初は「杉山が(被害者を)殴ると動かなくなった」としていた桜井さんの供述が、録音中断後「(自分が)両手で首を絞めた」と変わっていた。
 弁護側は「自白」は誘導されたと主張しておりテープは再審請求審でも編集された跡があると認められている。
 桜井さんは「自白を信用することは危険だと、法廷に入った人は気づいたのでは」。杉山さんは「こんなでたらめな自白で犯人にされていたのかと思うと、悔しさと怒りがわいてきた。見抜けなかった裁判官への怒りも新たになった」などと憤った。
 ただ、DNA型鑑定が実施されないことが決まったことについては、桜井さんは「裁判官が当たり前の判断をしてくれた」、杉山さんは「一山越えた」と喜びを表した。柴田五郎弁護団長は「油断しないで頑張っていきたい」と話した。水戸地検の新倉英樹次席検事は「粛々と有罪立証していく」と話した。

布川事件 早期無罪へ 検察側申請 DNA鑑定却下 水戸地裁支部


 茨城県利根町布川で一九六七年、男性=当時(六二)=が殺害された「布川事件」で、強盗殺人罪などで無期懲役が碓定し、服役後に仮釈放された桜井昌司さん(六三)と杉山卓男さん(六三)の再審第二回公判が三十日、水戸地裁土浦支部で開かれた。神田大助裁判長は、検察側が申請していた被害者の首に巻かれた下着などのDNA型鑑定を却下した。検察側はDNA型鑑定を有罪立証の柱としており、早期に二人の無罪が言い渡される公算になった。=関連37面
 鑑定を却下した理由について、神田裁判長は「鑑定実施を相当とするには前提が欠けている」と述べた。検察側は、犯人の皮膚片などが付着している可能性があるとして鑑定を請求。弁護側は、下着などの保管状態が悪く、取り調べの際などに二人の唾液などが混入した可能性が排除できないと主張し、鑑定実施に反対していた。
 この日の公判では、弁護側の立証が行われ、再審開始の決め手の一つとなった、警察が桜井さんの「自白」を録音したテープを再生した。十三カ所の録音中断の跡があることを示し、自白は任意性がなく、誘導されたものであるとあらためて主張した。
 九月十日の次回公判で、犯行時間帯に現場近くで杉山さん以外の男を見たと証言した近所の女性(七七)の証人尋問が行われる。
 二人は、大工の男性を殺害し約十万円を奪ったとして強盗殺人罪などで起訴された。公判で無罪を主張したが、七八年に無期懲役が確定し、十八年間服役。九六年に仮釈放され、二〇〇一年に起こした二度目の再審請求で、最高裁は昨年十二月、再審開始を決定した。
布川事件l
1967年8月30日、茨城県利根町布川の大工玉村象天さん=当時(62)=が自宅で首を絞められ殺害されているのが見つかった。県警は同年10月、窃盗事件などで逮捕した桜井昌司さん(63)と杉山卓男さん(63)を強盗殺人容疑で再逮捕。2人は同年12月起訴された。公判では無罪を主張したが、水戸地裁土浦支部は70年、2人に無期懲役の判決。最高裁で78年、上告が棄却され確定した。2人は96年に仮釈放。第9教再審請求で土浦支部は2005年、「自白」の信用性を認めず再審開始を決定し、東京高裁も支持。最高裁は09年12月、検察側の特別抗告を棄却し、再審開始が確定した。



投稿者 hal : 2010年7月31日 05:47

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