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2010年9月22日

トカゲの尻尾切りで誤魔化すな ~検察組織そのものにメスを

今朝の一面トップが前田恒彦容疑者の写真をデカデカと載せて「大阪特捜検事を逮捕」「証拠改ざん容疑 最高検組織関与も捜査」の大見出し。

   白々しい・・・・

昨夜、古舘一郎が検察の偽造を初めて知ったような口ぶりで「前代未聞だ」とのたまったが、よくもまぁシャ~シャ~といえるもんだと。テレビ朝日に限らずマスゴミが警察・検察の偽造や捏造の実態を知らないはずがないからだ。

で、27面に「特報」
その紙面の半分を使って「捏造疑惑 過去にも多く」の見出しで書いていることで少し救われた。5つの事件を紹介しているが、ここに「高知白バイ事件」がないのは釈然としない。
というのは東京新聞が取材までして「こちら特報部」で報道したのにその記事を本体の中日新聞の「特報」で報道しなかった経緯があったのでなおのこと不可解さを感じる。
   ■ 捜査不信 冤罪の叫び 白バイ・スクールバス衝突事故(東京新聞) --> こちら
中日新聞2010.9.22
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1.1975年、新潟県で発生したひき逃げ死亡事件。
最高裁は1989年、「一、二審判決を破棄しなければ著しく正義に反する」と逆転無罪を言い渡した。  この事件で下級審が有罪の決め手としたのが、被告とされた男性のトラック後輪に付いていた血のようなものだった。ところが最高裁は「検問時、付着物は存在しなかったことを否定できない」と捏造の可能性を示唆した。事件発生直後の検問で見つからなかったのに、二日後に警察署へ行って発見されたことなどが理由だった。

2. 1950年、香川県で発生した強盗殺人事件「財田川事件」
死刑判決を受けた故・谷口繁義氏の再審が1981年に始まり、三年後に無罪が確定した。ポイントは事件時に、はいていたとされるズボンの血痕。再審の決定や判決では「血痕は事件後に付着した疑いがある」と指摘された。この事件では、谷口氏に有利な証拠を「紛失した」と偽って、検察側が隠したという問題も浮かんだ。

3. 1955年、宮城県であった殺人放火事件「松山事件」
再審でも、裁判所は掛け布団の襟当ての血痕が「状況が不自然。捜査当局の押収後に付着したと推測できる余地がある」と判断。死刑が確定した故・斎藤幸夫氏に再審無罪が言い渡された。

4. 1969年、鹿児島 夫婦殺人事件
福岡高裁の差し戻し審は1986年、犯人とされた被告の男性に無罪判決を出した。最高裁が1982年、高裁に破棄差し戻しを決めた理由のひとつが、重要証拠とされた犯人の陰毛の「すり替え」疑惑だった。捜査中、警察は被告に任意提出させた陰毛の一部を紛失していた。その紛失した毛が、いつの間にか「被害者の遺体から検出された毛」として鑑定に回されたのではないか・・・と疑問を呈した。

5. 1981年、大分市で女子短大生が殺害された事件
専門家によるDNA鑑定の証拠が否定された。福岡高裁が1995年6月に出した無罪判決では、被告はパーマの短髪だったのに、鑑定に使われた犯人の毛髪は長い直毛だったと指摘。鑑定ミスの可能性が高いとして、鑑定書の信用性を否定した。

「可視化の徹底」で確かに冤罪に対しての抑止力にはなると思うが、やらないよりはマシだという理解だ。というのは証拠の偽造や捏造に対して警察や検察に踏み込んでいける仕組みがない以上、それを阻止できる力も働かず、これまでどおり、これからもなくなることはないと断言しておこう。
それを防ぐべく抑止力を働かせる効果が期待できる、法に基づいた新たな仕組み(刑事罰付き)の創設が欠かせない。

東京地検特捜部副部長、公安部長を歴任した若狭勝弁護士のコメントがあるがその指摘をうけるまでもなくこれからも偽造や捏造が続くだろうと暗澹たる気分になる。
大胆に本丸にメスを入れない限り、偽造・捏造は無くならないだろう。

最後に元検事の郷原信郎弁護士がコメントを寄せている。

今回の事件は検察組織全体の問題とみる。「これだけの事件が無罪になることは絶対に許されないというプレッシャーがあったのではないか」と捏造の動機を推測。「特捜部の体質は軍隊。兵士が殺す手段を選ばないように、検事は被疑者に勝つために多少の無理も通す。マスコミは従軍記者で、それを礼賛するばかり」とメディアの責任にも言及する
 改革案のひとつとして郷原氏は東京、大阪、名古屋の特捜部を、地方に分散させることを提案する。「都市部に人員や力を集中させて大きな事件を狙うから、プレッシャーがかかり無理をする。検察の組織全体の見直しが求められている」

郷原氏は地方分散を提案されているが、そんなことより歴史的使命をとっくに終えたのになんだかんだと理由づけして生きながらえてきた「特捜部」そのものを廃止することが現実的でありもっとも効果的だと考える。
その一番の効果は、アメリカの意を汲んだ検察による政治テロが激減するはずだ。ニッポン国民が受けなくともいい無用な政治混乱から解放されるのが最大のメリットとなる。
特捜が暴走して「西松事件」「陸山会事件」を作り上げ、計り知れない損失を国民に与えた。
小沢一郎を何としても潰そうとしたアメリカ、そして霞が関の役所、思い上がったすべてのテレビ大新聞。それらの意を受け、点を稼ごうと勇み、失敗続きだった佐久間特捜が軽率に動いたが結局は大失敗。
もうたくさんだ。この事件で最後にしてほしい。 
大阪地検 特捜検事逮捕

 郵便不正事件に絡む証拠隠寺威事件で、大阪地検特捜部主任検事が21日夜、逮捕された。証拠は公判の行方を大きく左右する力を持つ。それだけに人を陥れることもできる「魔物」でもある。過去にも捏造や隠匿、取り違えなどの疑惑は絶えなかったが、責任はうやむやに処理されてきた。ツケは回り、検察は大きな代償を払うことになった。(出田阿生、加藤裕治)=①面参照

証拠は「命」検察独占

「開示や取り調べ可視化を」

検事による言正拠改ざんが発覚し、記者会見する厚生労働省の村木厚子元局長㊨と弘中惇一郎弁護士=21日午後、東京・霞が関の司寺去言己者クラブで

 村木厚子元厚生労働省局長は二十一日、東京都内で会見。検事による証拠改ざん事件について「頼りになる証拠でこういうことが起きるのなら、何を頼りにしていいのか分からない」と、不信感をあらわにした。
 法廷に出される証拠に基づいて判断するのが裁判所。村木元局長の無罪判決では、供述調書は客観的証拠と符合して初めて信用されると指摘し、調書に依存した捜査手法を批判した。しかし今回のように、その客観的証拠まで加工されてしまったら意味がなくなる。

捏造疑惑 過去にも多く

 しかし過去を振り返ると、多くの事件で証拠に手が加えられた可能性が指摘されてきた。
 例えば一九七五年に新潟県で発生したひき逃げ死亡事件。最高裁は八九年、「一、二審判決を破棄しなければ著しく正義に反する」と逆転無罪を言い渡した。
 この事件で下級審が有罪の決め手としたのが、被告とされた男性のトラック後輪に付いていた血のようなものだった。ところが最高裁は「検問時、付着物は存在しなかったことを否定できない」と捏造の可能性を示唆した。事件発生直後の検問で見つからなかったのに、二日後に警察署へ行って発見されたことなどが理由だった。

 著名な再審無罪事件でも、血痕の偽造疑惑は持ち上がっている。
 五〇年に香川県で発生した強盗殺人事件「財田川事件」では、死刑判決を受けた故・谷口繁義氏の再審が八一年に始まり、三年後に無罪が確定した。ポイントは事件時に、はいていたとされるズボンの血痕。再審の決定や判決では「血痕は事件後に付着した疑いがある」と指摘された。この事件では、谷口氏に有利な証拠を「紛失した」と偽って、検察側が隠したという問題も浮かんだ。

 宮城県で五五年にあった殺人放火事件「松山事件」の再審でも、裁判所は掛け布団の襟当ての血痕が「状況が不自然。捜査当局の押収後に付着したと推測できる余地がある」と判断。死刑が確定した故・斎藤幸夫氏に再審無罪が言い渡された。

 六九年に発生した鹿児島夫婦殺人事件。福岡高裁の差し戻し審は八六年、犯人とされた被告の男性に無罪判決を出した。最高裁が八二年、高裁に破棄差し戻しを決めた理由のひとつが、重要証拠とされた犯人の陰毛の「すり替え」疑惑だった。捜査中、警察は被告に任意提出させた陰毛の一部を紛失していた。その紛失した毛が、いつの間にか「被害者の遺体から検出された毛」として鑑定に回されたのではないかーと疑問を呈した。

 また八一年に大分市で女子短大生が殺害された事件では、専門家によるDNA鑑定の証拠が否定された。福岡高裁が九五年六月に出した無罪判決では、被告はパーマの短髪だったのに、鑑定に使われた犯人の毛髪は長い直毛だったと指摘。鑑定ミスの可能性が高いとして、鑑定書の信用性を否定した。

(右)松山事件で、死刑判決の決め手とされ、後に警察の捏造の可能性が指摘された襟当ての血痕(中央矢印の丸の中)(左)釈放され、母親ヒデさんに抱きつく松山事件元被告の斎藤幸夫さん=1984年7月、仙台地裁構内で


 押収品入った箱そのまま山積み

 本紙記者がある疑獄事件を取材していた時のことだった。担当検事の部屋に入ると、壁際に何十個もの段ボールが山積みになっていた。強制捜査などで検察が押収した資料だ。箱に記された数字は、どの事件のどんな資料かを示す番号だった。
 検察は証拠品を庁舎内の会議室などに保管し、帳簿を作る。管理の責任は主任検事が負う。今回の事件では、証拠隠滅容疑で逮捕された前田恒彦容疑者が担当になる。
 証拠資料を持ち出す場合、検事らは帳簿の該当欄に記載する。電子データはウイルス感染を避けるため庁内の特定のパソコンでしか開かない。起訴などで捜査が終結するまで資料は庁舎内の保管室へと移されない。「保管室だと証拠品係の職員を通さないと資料を取り出せない。職員は土、日、祝日は休み。捜査が進まなくなる」と東京地検特捜部副部長や同公安部長を歴任した若狭勝弁護士は説明する。会議室に置いた方が捜査に便利だという。ただ、偽造をチェックする仕組みはない。
「想定外の事態。証拠は捜査にとって命。手を加えるはずがない」からだ。
 ところが、そんな信頼は裏切られた。若狭氏は「警察の事件と違い、特捜事件は険察が捜査とチェックの二役を担う。大きな事件が頓挫すれば、担当検事らは人事などで責任を問われかねない。
チェック機能が働かず、後戻りできない。あせって突き進んだのではないか」と指摘する。

 再発防止の妙案はないのか。若狭氏は「特捜が強制捜査すれば起訴まで行くという雰囲気がある。立ち止まるには勇気が必要。そんな特捜捜査の本質まで考えないといけない」とも語る。
 ジャーナリストの青木理氏は「可視化の徹底」などを挙げる。「捜査で集めた証拠は弁護側に全面開示する。取り調べは全過程を録書、録画する。できれば弁護士を立ち会わせる。証拠偽造は防げないかもしれないが、冤罪は相当に防ぐことができる」とみる。
 冤罪事件に詳しい笹森学弁護士は「これまで数多くの冤罪事件で、虚偽の自白調書の問題が指摘された。すべて〝疑い″で終わらせ、真摯に反省してこなかったことが、今回のように物的証拠にまで手をつける事態につながったのでは」と話す。

 捜査機関による証拠の捏造を防ぐには、証拠の差し押さえの際に立会人を入れ、押収資料をすべてコピーするくらいでないと信用性を保てないことになるが、時間と手間の問題で不可能だ。
 「内部の調査や捜査では真相解明は難しい。第三者機関を設立し、徹底的に原因を究明し、総括することが必要だ」
 また元検事の郷原信郎弁護士も、今回の事件は検察組織全体の問題とみる。「これだけの事件が無罪になることは絶対に許されないというプレッシャーがあったのではないか」と捏造の動機を推測。「特捜部の体質は軍隊。兵士が殺す手段を選ばないように、検事は被疑者に勝つために多少の無理も通す。マスコミは従軍記者で、それを礼賛するばかり」とメディアの責任にも言及する。
 改革案のひとつとして郷原氏は東京、大阪、名古屋の特捜部を、地方に分散させることを提案する。「都市部に人員や力を集中させて大きな事件を狙うから、プレッシャーがかかり無理をする。検察の組織全体の見直しが求められている」



投稿者 hal : 2010年9月22日 05:42

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