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2013年5月19日

為す術もなく壊され、喰われてしまう ~最終兵器 TPP で、日本国を解体


「豚は太らせてから喰え」
米国がまさに正体を顕わにし、国民が狼狽えるのも、
そう遠くない


読む価値はないと思いますが、
安倍晋三を研究するには欠かせない一冊なので、
務めだと言い聞かせ、隅から隅まで読んでいます。
安倍晋三(著)「美しい国へ」(ゴーストライター説あり)
お爺さまに心酔するさまは、異様とゆうほかありません。


彼は「戦後レジームからの脱却」を連呼し、戦後の歴史を否定し、
戦後の歴史から日本という国を取り戻したいという。
かたや、お爺さまは正しかった・・・
お爺さまを否定する場面は出てきません。

ちなみに、「戦後」というキーワードは全部で19回でてきます。
寝ても覚めても「アンシャンレジーム」・・・
重要語句になっています。

1.戦後日本の枠組みは、憲法はもちろん
2.それを成果とするのが戦後の外交であった。
3.アメリカに従属した戦後が、あの時徹底抗戦していたよりずっと幸福であったように
4.しかし戦後の日本の指導者たち、たとえば小泉首相が
5.まだ、戦後のトラウマが残っていたのである。
6.戦後の日本社会が基本的に安定性を失わなかったのは、
7.ともに戦後体制からの脱却を目指していたのである。
8.戦後日本は、軍事費をできるだけ少なく抑え、
9.戦後、相当の軍事費を費やして重武装した旧西ドイツも、
10.戦後西ドイツの初の首相になったアデナウアーは、
11. ひるがえって日本の戦後はどうだったろうか。
12. 日本は、戦後ただの一度も武力行使をおこなったことはない。
13.戦後日本の民主主義の歴史を、欧米に向けて、
14.それは、戦後最低記録だった一九六六年の丙午(
15. 戦後日本は、六十年前の戦争の原因と敗戦の理由をひたすら国家主義に
16.その結果、戦後の日本人の心性のどこかに、国家=悪という方程式が
17.戦後教育の蹉跌(さてつ)のひとつである。
18.イギリスでは戦後、国が教育内容をチェックするという仕組みがなく、
19. 東京タワーが戦後復興と物質的豊かさの象徴だとすれば、まぼろしの指輪は

最重要語句はこれか「天皇」

1.「君が代」は、天皇の御世を指すといって、拒否する人たちもまだ教育現場に
2.「君が代」が天皇制を連想させるという人がいるが、
3.この「君」は、日本国の象徴としての天皇である。
4.天皇を縦糸にして歴史という長大なタペストリーが織られてきたのは事実だ
5.天皇は歴史上ずうっと「象徴」だった
6.天皇を縦糸にして織られてきた長大なタペストリーだといった。
7.日本の国柄をあらわす根幹が天皇制である。
8.憲法第一条では、天皇についてつぎのように規定している。
9.「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、
10.「日本は歴史はじまって以来、天皇によって統治されてきたので、
11.天皇が統治権を総攬・行使するという明治憲法の基本
12.結局「GHQ案をのまないと天皇制そのものが存続できなくなる」
13.象徴天皇制を受け入れることにしたのであった。
14. 天皇が「象徴」と明記されたのは、GHQ案に。
15.大使は皇居のほうを指していった。「天皇です」
16.行政府の長とは違う「天皇」という微動だにしない
17.事実、天皇は国民とともに歩んできたのである。
18.奇跡的としかいいようがない。天皇は
19.「象徴天皇」になる前から日本国の象徴だったのだ。
20. 国民のために祈る天皇
21.天皇が他の国の国王とちがうのは、富や権力の象徴ではなかったという点
22.ところが天皇家は、古代においては
23.聖武天皇の大仏建立の詔には、「天下の富も
24.仏の前では、天皇も民も平等であるとして、
25. そうした天皇の、日本国の象徴としての性格は、
26.祭祀のほかに、「天皇の国事行為」として、
27.これらに該当しない天皇の公的な仕事もあって、
28.捧呈式では、天皇が信任状を受け取られ、
29.天皇に規定されているわけではない。
30.天皇の役割としたのは、占領下の吉田茂総理の英断だった
31.六十年前、天皇が特別の意味をもった時代があった。
32.日本のように百二十五代にわたって天皇を敷いてきたという歴史
33.天皇の存置、封建制を廃止すること、

他に頻出語句として「歴史」がある。49回
 「歴史を直視しない安倍晋三」と、アメリカからも批判されているのに皮肉なものです。
また、目の上のたんこぶになっている『 憲法 』と『 教育基本法 』もある。
教育」85回。「憲法」108回

彼は、戦後を否定しておきながら、お爺さまだけは肯定する。
そんな矛盾に満ちていることにも、平然としていられる神経。
尋常じゃありません。

6年前の第一次政権では、自滅だったので事なきを得ました。
が、こんどは、実現するかも知れないところまできています。
自分がやろうとしていることが、まさかお爺さまを否定することになろうとは・・・
その矛盾に気付いている様子はありません。

このまま突っこんでいけば、彼にとっても皮肉な結末になり、
国民にとっては阿鼻叫喚の事態に直面することが、
想定されます。


岸信介を裏切るアベノミクスこちらから転載

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岸信介を裏切るアベノミクス

田中 良紹 | ジャーナリスト
2013年5月19日 18時49分

円安・株高をもてはやす昨今のメディアは、アベノミクスに水を差すと「日本の希望が失われる」とでも言いたげである。しかし「巡り巡って格差社会」でも書いたように、アベノミクスは国民の格差を広げ、さらに日本を経済大国に押し上げた過去の成功要因をことごとく破壊していく。かつて岸信介らによって生み出された日本型資本主義の破壊にアベノミクスの本質がある。

大正から昭和初期の日本は現代のアメリカと瓜二つであった。企業は簡単に社員を解雇し労働者も頻繁に職を変える。つまり労働力はアメリカ並みに流動化していた。一方、株主の力もアメリカ並みに強く、株主は経営者に高い株価と配当を求めた。企業が銀行からの借り入れに頼らず、株式市場から資金調達を行っていたからである。

そのため経営者は目先の利益を追求する事が第一で、それが出来なければすぐに首を切られた。株主は目的に適う経営者を社外から送り込み、企業には終身雇用制も年功序列賃金もなかった。日本は不労所得を占有する一部富裕層と職を転々とする勤労層とに分かれ、誰も貯蓄などせず、金はもっぱら消費につぎ込まれた。当時のGDPに占める消費の割合は8割を超えたと言われ、日本はアメリカと同様の消費大国であった。さらに官僚が経済に介入する事もなく日本は市場原理の国だったのである。

この経済構造を大きく変えたのが岸信介らの「革新官僚」と軍部である。1929年の大恐慌で失業と貧困と飢餓が世界に蔓延し、各国が保護主義に走った時、資源のない日本は自給自足体制を目指す必要に迫られた。この時に軍部や「革新官僚」が目を付けたのが大恐慌の影響を受けなかったソ連の計画経済である。彼らは金融、財政、労働の三分野にわたる抜本的な改革に取り組んだ。

出来上がったのが「1940年体制」と呼ばれる経済構造である。利潤追求に走る株主の力を抑え、企業を経営者と従業員の手に取り戻すところに眼目があった。企業の資金調達を株式市場から銀行融資に転換させ、メインバンク制によって銀行が企業を管理し、さらに銀行を大蔵省の管理下に入れて、国家が企業を間接的にコントロールできるようにした。

経営者を社内から昇進させ、終身雇用制と年功序列賃金を導入して従業員に企業との一体感を植え付けた。産業別であった労働組合も企業別に振り分けられ、株主の支配権を削ぐ方法として配当の制限や企業同士による株の持ち合いが進められた。こうして企業利益は株主よりも、設備投資や従業員の給与と賞与、また経営者の報酬に振り向けられるようになる。また経営者と従業員には様々な福祉制度が導入され、健康保険制度や労働者年金制度が出来上がった。そして政府は国民に「貯蓄奨励」を呼びかけ、日本は消費大国から貯蓄大国へと変貌を遂げたのである。

この「1940年体制」は日本が戦争を遂行するための経済体制だったが、それが威力を発揮したのは戦時下ではなく、敗戦後の冷戦時代においてであった。アメリカが「反共の防波堤」として日本を利用するのに乗じ、日本は官僚を司令塔とし、それに自民党と経済界が協力する「輸出主導型」の「戦時経済体制」を展開したのである。

戦時下の兵隊に代わる「企業戦士」が世界を駆け回って製品輸出に力を入れ、その成果は瞬くうちにアメリカを恐怖させるほどの経済成長を成し遂げた。しかもその成長は国民の格差を極小化する中で実現した。社員の初任給と社長の給与との差が10倍程度しかなかった日本の賃金体系は、中国やソ連に「社会主義の理想」と言わしめたほどである。

その結果、日本は1985年に世界一の金貸し国となり、アメリカは世界一の借金国に転落した。第二次大戦の勝者と敗者が40年を経て入れ替わったのである。日本は軍事でアメリカに負け、しかし経済でアメリカに勝利した。アメリカは屈辱を晴らすことを心に誓う。

アメリカは1945年に武装解除した日本を今度は経済で武装解除する必要に迫られた。冷戦末期にアメリカ議会が議論していたのはソ連ではなく日本の解体についてである。アメリカは日本の経済力の強さの秘密を徹底的に分析した。その秘密こそ戦前に岸信介らによって作られた「1940年体制」であった。「1940年体制」にルーツを持つ日本型資本主義の解体がアメリカの課題となった。

「アメリカの逆襲」は1980年代半ばから始まった。中曽根政権以降、歴代政権はアメリカの脅しに屈服し、プラザ合意による為替政策、その後の超低金利政策など次々にアメリカの要求を飲まされ、「構造協議」や「年次改革要望書」ではまさに「1940年体制」によって生み出された日本型資本主義の解体が露骨に進められた。それに最も迎合したのが小泉政権だが、アベノミクスはその再現に過ぎない

株式市場に国民の目を引き付け、貯蓄よりも投資を奨励し、労働力の流動化が成長戦略の柱と言われるなど、あたかも昭和初期の日本を再現する事が日本の進むべき針路だと言わんばかりである。アメリカは表では日本の産業政策や規制政策を批判するが、腹の中では一目も二目も置いて日本のやり方を評価している。だから日本がアメリカの言いなりに日本型資本主義を解体する様を馬鹿にしながら眺めている。

このところ安倍政権の歴史認識が問題にされているが、敗戦国がアンフェアな立場に置かれる事は国連安保理を見るまでもなく厳然とした事実である。それに異を唱えるだけでは子供じみた反発に過ぎない。失地回復は戦略的に図っていかなければならないのだが、戦後の高度成長を実現させた日本型資本主義を容易に解体させられていく様は、失地回復への逆行としか私には見えない。岸信介らが作り上げた構造を孫が裏切る構図のどこに希望があるのか、アベノミクスをもてはやす連中の歴史認識がまっとうであるとは到底思えない。

田中 良紹
ジャーナリスト
「1969年TBS入社。ドキュメンタリー・ディレクターや放送記者としてロッキード事件、日米摩擦、自民党などを取材。89年 米国の政治専門テレビ局C-SPANの配給権を取得し(株)シー・ネットを設立。日本に米国議会情報を紹介しながら国会の映像公開を提案。98年からCS放送で「国会TV」を放送。07年退職し現在はブログを執筆しながら政治塾を主宰」


【おまけ】
安倍晋三(著)「新しい国へ 美しい国へ 完全版」
これはまだ読んでおりません。
「まえがき」と、「増補 最終章 新しい国へ」が追記されたようです。 
追記されたのに「福島第一原発」「放射能」の記述がないとのこと。


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投稿者 hal : 2013年5月19日 21:18

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