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2013年10月28日

自民党の憲法草案 ~最も懸念されているのは、天皇皇后であろう


「基本的人権の尊重や言論の自由」
 この日本の行く末を、とても心配されているご様子が窺われる

 皇后さま79歳に 「被災者寄り添い続ける」 
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この一年を振り返る質問に、憲法をめぐって「盛んな論議が交わされたと感じます」・・・


中日新聞2013.10.20

皇后さま79歳に
「被災者寄り添い続ける」

 皇后さまは二十日、七十九歳の誕生日を迎えられた。宮内記者会の質問に文書で回答。持病の頸椎(けいつい)症性神経根症で、腕などに痛みやしびれが出て公務を何度か休んだことについて「投薬などの治療を継続して受ける段階ではなく、しばらくは今までとあまり変わりなく過ごしていけるのではないでしょうか」との見通しを示した。

「五日市憲法」に感銘
 首への負担を避けるため、宮中祭祀(さいし)は以前のように全ての神事に出席できないものの、年始の元始祭や昭和天皇、香淳皇后の例祭など「年間少なくとも五、六回のお参りは務めたいと願っています」とし、心を込めた所作を次代に引き継ぐ者としての意思を強調した。
 この一年を振り返る質問に、憲法をめぐって「盛んな論議が交わされたと感じます」とし、昨年一月に東京都あきる野市の郷土館を訪れた際、明治初期に民間人が作った「五日市憲法草案」を見た時の印象を紹介。明治憲法制定に先立って、基本的人権の尊重や言論の自由などを盛り込んだ当時の人々の熱い思いに深い感銘を覚えたという。
 自然災害が相次いだことを挙げ、台風26号で多数の死者、行方不明者が出たことを「深く案じています」とした。
 発生から二年七カ月以上たった東日本大震災についても「大震災とその後の日々が次第に過去として遠ざかっていく中、どこまでも被災者に寄り添う気持ちを持ち続けなければと思っています」と記した。

皇后さま回答要旨
-この一年、印象に残った出来事や感想を聞かせてください。
 東日本大震災から二年七カ月以上になりますが、被災された方々を案じています。大震災とその後の日々が、次第に過去として遠ざかっていく中、どこまでも被災した地域の人々に寄り添う気持ちを持ち続けなければと思っています。
 今年は豪雨や突風、竜巻が発生し、人命を奪い、予想もしなかった損害をもたらすという悲しい出来事が相次いで起こりました。台風26号により伊豆大島に死者、行方不明者多数が出ており、深く案じています。
 憲法をめぐり、例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じ、あきる野市の郷土館で見た「五日市憲法草案」を思い出しました。
明治憲法の公布に先立ち、地域の小学校教員、地主や農民が討議を重ねて書き上げた民間の憲法草案で、基本的人権の尊重や言論の自由などが書かれており、近代日本の黎明(れいめい)期に生きた人々の政治参加への強い意欲や自国の未来にかけた熱い願いに深い感銘を覚えました。
 東京が七年後のオリンピック、パラリンピック開催地と決まった今、その成功を心から願っています。
 伊勢神宮の御遷宮で、臨時祭主として長女清子が尊く大切なお役を果たすことができ、深く安堵(あんど)しています。
-両陛下の体調や健康管理、公務や宮中祭祀(さいし)に関して負担軽減が必要との意見について、どのようにお考えでしょうか。
 加齢とともに、四肢に痛みやしびれが出るようになり、数回にわたり公務を欠席しました。大勢の方に心配を掛け心苦しく思っています。まだ投薬などの治療を継続して受ける段階ではなく、これからもしばらくは、今までとあまり変わりなく過ごしていけるのではないでしょうか。
 宮中祭祀は身体的な困難から全てに出席することはできなくなりましたが、年始の元始祭、昭和天皇、香浮皇后の例祭など年間少なくとも五、六回のお参りは務めたいと願っています。昔ながらの所作に心を込めることが大切ではないかと思い、繰り返し参らせていただく緊張感の中で所作を体が覚えていてほしい、という気持ちがあります。前(さき)の御代からお受けしたものを精いっぱい次の時代まで運ぶ者でありたいと願っています。
-皇太子妃雅子さまは十一年ぶりに海外を公式訪問されました。また悠仁さまは今年小学校に入学しました。若い世代に期待されていることをお聞かせください。
 皇太子妃がオランダ訪問を果たし、元気に帰国したことは喜ばしいことでした。その後も皇太子と被災地を訪問し、式典に出席するなど良い状態が続いていることをうれしく思っています。孫の世代も成長し、愛子は沼津の遠泳でやや苦手だった水泳でも努力を重ね、自分の目標を達成したことをいとおしく思いました。悠仁は年齢に応じた経験を重ね、少しずつ自分の立場を自覚していくようにという両親の願いのもとで、今はのびのびと育てられています。

五日市憲法草案
東京・奥多摩地方の五日市町(現あきる野市)で1881(明治14)年に起草された民間憲法草案。204条から成り、基本的人権が詳細に記されているのが特徴。自由権、平等権、教育権などのほか、地方自治や政治犯の死刑禁止を規定。
君主制を採用する一方で「民撰(みんせん)議院ハ行政官ヨリ出セル起議ヲ討論シ又国帝(天皇)ノ起議ヲ改窺(かいざん)スルノ権ヲ有ス」と国会の天皇に対する優越を定めている。1968年、旧家の土蔵から発見された。
皇居・御所を天皇陛下と歩かれる皇后さま=9月26日(宮内庁提供)

自民党の憲法草案から関連する条文を抜き出してみる -->こちら から

第一章 天皇
(天皇)
第一条 天皇は、日本国の元首であり、日本国及び日本国民統合の象徴であって、その地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。
第一章 天皇

第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
<-- 天皇が元首となり、国民主権と真正面からぶつかる。
九十九条と関連する。

(天皇の国事行為等)
第六条 天皇は、国民のために、国会の指名に基づいて内閣総理大臣を任命し、内閣の指名に基づいて最高裁判所の長である裁判官を任命する。

2 天皇は、国民のために、次に掲げる国事に関する行為を行う。

一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二 国会を召集すること。
三 衆議院を解散すること。
四 衆議院議員の総選挙及び参議院議員の通常選挙の施行を公示すること。
五 国務大臣及び法律の定めるその他の国の公務員の任免を認証すること。
六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七 栄典を授与すること。
八 全権委任状並びに大使及び公使の信任状並びに批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九 外国の大使及び公使を接受すること。
十 儀式を行うこと。

3 天皇は、法律の定めるところにより、前二項の行為を委任することができる。

4 天皇の国事に関する全ての行為には、内閣の進言を必要とし、内閣がその責任を負う。ただし、衆議院の解散については、内閣総理大臣の進言による。

5 第一項及び第二項に掲げるもののほか、天皇は、国又は地方自治体その他の公共団体が主催する式典への出席その他の公的な行為を行う。


第六条 天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。
② 天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。

第七条 天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二 国会を召集すること。
三 衆議院を解散すること。
四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
五 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七 栄典を授与すること。
八 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九 外国の大使及び公使を接受すること。
十 儀式を行ふこと。

第四条 (略)
② 天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。

第三条 天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。
<--「助言と承認」が消え、代わりに「進言」に置換された。下手をすると、進言されたこと以外のことをする余地がなくなり、勿論、拒否することも不可となる。天皇ご自身の自発的な意志及び行動も端から否定される怖れがあり、5 とも併せ、政治利用もされ放題、内閣の思うがままにされてしまう危険がでてくる!!
〔新設〕

第十章 改正

第百条 この憲法の改正は、衆議院又は参議院の議員の発議により、両議院のそれぞれの総議員の過半数の賛成で国会が議決し、国民に提案してその承認を得なければならない。この承認には、法律の定めるところにより行われる国民の投票において有効投票の過半数の賛成を必要とする。











2 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、直ちに憲法改正を公布する。

第九章 改正

第九十六条 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
<-- 「有効投票の」を追加して敷居を下げた。この「有効」がクセモノ。その気になれば、まず投票率を下げる、つぎに無効票として弾く・・を駆使すれば分母をいくらでも小さくすることができ、「過半数」を創り出すことが容易に可能となる。
これが本音か。
選挙のついでに国民投票をやれば今回の総選挙のように投票率が6割切ることもありその中の有効投票に絞れば、さらに改定しやすくなる。
権力側には、矢継ぎ早に改訂したい思惑があるので、あからじめ通し易くしておきたいという都合のいい論理。そんな意図が見え隠れする。
そもそも権力側から仕掛けるのは立憲主義にそぐわず、筋違いといえよう。--> こちら

※ご注目!!選挙翌日12月17日、安倍晋三氏は早々と憲法96条の改正に言及した。-->こちら

② 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
<-- 「国民の名で」が、消えている。
ここでも天皇が一番エライ(文字では書いてないが天皇に主権を持たせたい)ことを強調か。すでに主権でぶつかっているのでそれを打ち消すには、「国民の名で」を削る必要があるという彼らなりの理屈だろう。
第九十九条と関連する。

第十一章 最高法規

〔削除〕

第十章 最高法規
第九十七条 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。
↑まるっと、削除された。
これから生まれてくる人たちに対しても侵しちゃイケナイと念を押している。すなわち、将来に渡って永久に不可侵だと。
この条文は基本的人権を制限するような改正をさせないという仕掛けの意味があると言われている。
ということだと、こいつをばっさり切り捨てたので、将来さらに人権を制限することを考えている・・・と考えられる。第十一条と関連する。
(憲法尊重擁護義務)
第百二条 全て国民は、この憲法を尊重しなければならない








2 国会議員、国務大臣、裁判官その他の公務員は、この憲法を擁護する義務を負う。

<-- これ、逆っ!

 憲法を守るのは国家の方であって、それを守らせるのが国民! ・・・これが立憲主義 --> こちら

その立憲主義を学校で教わったことがない・・と平然と言い放つ事務局長。絶句!
彼らがこの草案を作った。

第九十九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
<-- 天皇が削除されたので、天皇は憲法に縛られることもなく憲法のその上に立つということか。
前文で「天皇を戴く国家であって」と書き、第一条で元首と明記されたので、横でも下でもなく国民の上に位置することを想定しているのだろう。
前文で国民に主権があるとゆっておきながら、国民よりエラクなる・・・
矛盾があると指摘する。
ただでさえ、矛盾を孕んでいる問題なので、現憲法では「天皇は象徴だ」として、あくまでもこの国で一番エライのは「国民だよ」と国民主権を謳っている。
実によく考えられている。なにもかもスッキリとはいかないにしても、天皇制を考慮すれば現行の仕組みがベストだと考えている。
そこに「元首」を規定したり、さらには「首相公選制」を持ち込んで来たら国民主権とぶつかるのが避けられない。

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投稿者 hal : 2013年10月28日 05:59

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